フォル「では、いただきます」
一同「いただきます」
フォル そして賑やかな食事が始まりました。
クレア「で、結局ラオールはどうだったの?」
メル「ま、なんとか熱は下がってきたから大丈夫じゃない。それにベルちゃんががんばってくれてたからね」
リア「へー、ベルが・・・」
ベル「もう、メルさんがあんまり手伝ってくれないからじゃない」
メル「アタシは頭脳労働派だから・・・」
ベル「リアこそ貴也さんの方はどうだったのよ」
リア「ア、アタシはバッチリよ。貴也だって誉めてくれたんだから・・・。ね、ミリ」
ミリ「う、うん・・・」
フォル そうですね。リアは今日は本当にがんばっていましたから。
ラム『くくくっ・・・そうだね・・・』
フォル でも何故かラムはそんな2人を見て笑っていました。
ミリ「もう、なによラム!」
ラム『ふふっ、なんでもないよ』
フォル「ところでラム。馨さんとセフィの様子はどうでした?」
ラム『う、うん・・・。馨さんは元気・・・なんだと思う・・・けど・・・どうなんだろ・・・セフィが無理させてただけなのかな・・・』
メル「ラム。いったい何を言ってるの?」
ラム『うーーん・・・。詳しいことはボクの口からは言えないよ。セフィが帰ってきたら本人の口から直接聞いてよ』
フォル そう言ったラムの顔は少し赤いようでしたけどどうしてでしょうか?
クレア「ラム。なんで赤くなってるのよ?」
ラム『なんでもないよ!それよりクレアの方はどうだったのさ』
クレア「ワタシ?ワタシはほとんど何もしてないのよ。ジゼルは思ったより元気そうだったからほとんどリリアナにやってもらったわ」
ミリ「うわっ、クレアってば1人だけずるーい」
クレア「あんただって途中からはほとんどリアにまかせっきりだったじゃないの」
ミリ「だってリア姉ちゃんが1人で大丈夫だって言ったんだもん」
リリアナ『わたしもそう言ったんですよ。クレアリデルはいても役立たずですから・・・』
フォル そう言いつつもリリアナはとっても機嫌がよさそうです。
クレア「なによ・・・」
フォル「まあまあクレア姉様・・・」
リリアナ(でもそのおかげで久しぶりに楽しい一時を過ごすことが出来ましたけど)
フォル「ところでみんなは何時頃に治りそうですか?」
リリアナ『ジゼルは明日の朝には治っていそうですよ』
リア「貴也は明日中に治るんじゃないかな・・・。(アタシはずっと看病しててもいいんだけどなぁ・・・)」
ベル「ラオールさんはどうだろう・・・。明日いっぱいかかるんじゃないかなぁ・・・」
ラム『馨さんは・・・セフィ次第だね・・・』
フォル「それでは今日は徹夜で看病しないといけませんね」
ミリ「アタシ徹夜なんて出来ないよ」
メル「睡眠不足はお肌の大敵なのに・・・」
ベル「明日の朝が辛そー・・・」
ラム『ボク明日もバイトなんだけど・・・』
リア(一晩中、貴也と一緒・・・)
リリアナ『2人で交代で寝れば大丈夫なはずですよ』
フォル「わたしもお手伝いしますから、みんながんばってくださいな」
一同「はーい」
フォル そしてこの夜は英荘の全員一丸となってインフルエンザと戦いました。
ミリは途中で寝てしまいましたけど・・・。
けどミリはまだ小さいのですから仕方ないですよね。
そしてその甲斐あってかジゼルは次の日の朝に、貴也さんは次の日のお昼には全快していました。
ラオールさんと馨さんはさらにその次の日の朝までかかってしまいましたけれど・・・。
でもそのおかげでベルとセフィは看病が得意になりましたよ。
セフィは少しだけですけどね・・・。
<おしまい>