「貴也とクレアのラブゲーム」 あとがき
長いお話を最後までお読みいただき、ありがとうございました。 このお話はある日私がお風呂に入っている間 「もし、貴也がラムの問いかけでクレアを選び、それをクレアが聞いていたら・・・」 と、ふっと思い 「そうしたらクレアの隣にはメルがいてもおかしくないから・・・」 と、芋づる式に発想が展開してゆき、 あっと言う間にプロローグ部が頭の中で組みあがってゆきました。 そして 「これはおもしろそうだ!」 と、思い立ち、3話までの構成はわりと楽に頭の中で練り上がりました。 しかし、貴也とクレアを結ばせるのは想像以上に過酷でした。 ‘あの’クレアさんと貴也をくっつけるのです。一筋縄でゆく訳は当然ありません。 まず、如何にクレアさんを貴也に惚れさせるかが問題でありまして・・・。 これがなかなか思いつかなかったのですが、 「クレアさんって4姉妹の中では本当は1番弱いんじゃないかな? けれど、妹達のために無理して強がっているんじゃないだろうか? そして、姉妹の中で1番優しいのもクレアさんなんじゃないかな?」 という思いを私はクレアさんに対して持っていたので、 貴也にはその‘弱さ’に付け入って(表現悪いなぁ・・・)もらう事としました。 これが4話です。 しかし問題はこれだけではありません。 貴也とクレアを結ばせるにはリアとメルという巨大で分厚い壁が立ちはだかっていたのです。 けれど、この2人の攻略なくしてはこの物語の完成はありえません。 「この2人の事もきちんと決着をつける!」 そう心に刻み付け、無い知恵をさらに絞って悩み続けました。 そうした苦悩の末に出来上がったのが5話の前半と中盤です。 そして5話の後半のクレアの告白シーン。 このシーンに関しては早い段階から出来あがっており、その頃からまったく変化していません。 「クレアさんは絶対素直に告白なんてしないだろうなぁ・・・」 という思いが私の中にあったため、こういう告白シーンとなりました。 そしてエピローグ。 本当はエピローグは書く予定ではなかったのですが、 ふと、‘おばさんネタ’を思いついたので急遽加筆決定。 しかし、それだけだとなんなので、クレアとメルとのちょっとしんみりしたお話と これまたふと思いついた‘逆光源氏ネタ‘もプラスしてようやく完成したのです。 この間およそ1年。 長〜い長〜い道程でしたが、完成したときには感無量でしたねぇ・・・(シミジミ)。 最後に、このお話を読んで 「こんなのクレアじゃねーーーーーーーーーーーーーー!!!!」 と、思われた方、 「もーーしわけございません!!」 ですが、これが私の中にあるクレアさんのイメージなんです。 どうかご容赦くださいませ。 それでは、また機会がありましたらお会いしましょう。 |