LalkaStory

ソロライブ

 

エルフィ
「しあわせな騒音する世界の中で――…。
 ……それが、ただひとつの束縛――…。」

数度のレッスンの後、
ついにエルフィは「1/fゆらぎ」をマスターする。

聖名
「すごいわ――…。
 ――1/fゆらぎをマスターできたじゃないっ。
 あたしだって、修得するのに二年もかかったのに――…
 エルフィ――よく、がっばったわね。」
聖名
「あたしのレッスンは、今回でおしまいよ。
 これから後は――。
 ――1/fゆらぎを安定させられるように、自分で努力なさい。」

 

聖名に礼を言うため、月の沢に行く。
月の沢で史依に出会う。

史依、コスプレ系の衣装をまとって、歌を歌っている。

史依
「ここはね――‘そういう’ところなのよ。
 あなたも、どう?」
史依、エルフィにコスプレ衣装を着せる。

エルフィ
「あ、あのぅ――…。」

史依
「……なかなかサマになると思うケド?」
歌ってみせるエルフィ。

エルフィ
「このきれいに見える世界の中で――…。
 ――それがただひとつの束縛――…。」

「ふぅん……可愛いじゃないか――…。」

史依
「……似合うから、コスプレに見えないカナ?
 ……けっこう、地に近いかも知れないわね?」
「そうだ、これなら――…。」

その場でネットに接続し、
「ステージ衣装」と「1/fゆらぎ」を使って、
ソロライブをしてみる。

エルフィ
「わたし、がんばりますっ――…。」
エルフィ
「――ライブは成功しました!」

大成功のエルフィ。
これでソロライブの自信がついた。

 

そこに聖名がやってくる。

聖名
「あ、あなたって――…。」

聖名、ネットに接続しているエルフィを見て、
エルフィが人間でないことに気づく。
「実はエルフィは、ADAなんだ。」

聖名にエルフィのことを話す。

「オレのエルフィリアを盗んだ犯人を捜しだしたいんだ。
 エルフィリアを愛しているから――…。」
聖名
「ADAを愛するなんて――…。
 ――私では駄目なのかしら?」

「え?」
聖名
「本当に、そのADAを愛しているの?
 なら、どうしてADAにライブをさせて平気なの?」

「んぅ――…。」

聖名
「――もういいわ。」
帰ってゆく聖名。

聖名
「ソロライブなら構わないと思うけれど――…。
 ‘ADA’を本当に愛せるのなら、
 ――バトルライブはさせない方がいいと思うわ――…。」

 

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