LalkaStory

ライブ失敗

 

三門の研究室にやってくる。

三門
「おう、よく来たな。」

「レディベルを孵化させたいんだけど。」

三門
「OK――…。」
「そうだ――…。
 もう一つの‘卵’も高速化しておいてほしいんだ。
 ――エルフィリアを見つけたときのために。」

三門
「見つかりそうなのか?」

「全然――。」

三門
「なんだよ、それ。」

「でも、手は打ってある。
 ――見つけた‘瞬間’に、取り返せるように、ね。」

三門
「え?」

エルフィ
「くすっ。」
三門
「オレも、もうひとつの‘卵’を、
 早く高速化したいんだけれど――…。
 現在使用中だし、予算とか色々な面も――。
 ――なかなか都合がつかなくて、ね。」
――‘ADA’レディベル誕生――
レディベル
「――あたしをパートナーに選んでくれて、うれしいわ。
 いい‘ボディ’ね――…。
 あたしが、みんなから買ってもらった‘ADA’素体とは――。
 ――ずいぶん違う。」

 

「なあ、三門。お前、エリィスのことを――…」

三門
「はは……おまえたちのことを、もうカラかえないよな。
 このオレまで、‘ADA’に心を奪われるなんて――…。
 ……未練だけど、ね。
 オレは、まだエリィスのことを愛しているよ。」
「エリィスとあったら、バトルを仕掛ける。
 ――悪く思うなよ?」

三門
「……。」
三門
「どうして――そんなに、エリィスにこだわるんだ?」

「もしかしたら――…。
 ――エリィスが‘ポリティカルアイドル’かもしれない。」

三門
「え?」
‘インフォメーションシーカー’と‘ポリティカルアイドル’が
‘ADA’――‘パーソナリティ’を意味するなら、
二つのキーワードの意味は……
ポリティカル――‘政治的に’利用されているADAのこと。

「‘ここ’の所有するADAなら、その可能性はある。」
三門
「まさか、お前、まだ疑っているのか――。
 ――‘ここ’のことを。」

「ああ――…。
 ここはまちがいなく――軍事施設だ。」

三門
「そんな、まさか……。」
三門
「じゃあ、エリィスが――。
 ――おまえのパーソナリティを奪った犯人だって言うのか?」

「そうは言ってないさ。
 キーワード――。
 ――‘鍵を握っているかもしれない’、ただそれだけだ。」

 

レディベルを連れて歩く。

レディベル
「あの――…。
 ……髪の長い‘ADA’がいいの? 
 ――それが、好み?
 あたし……本当は、競うのは苦手なのだけれど――…。
 ……がんばってみようかしら。」
Webカフェで、ネットに接続。

レディベル
「あら――…。」

「見つけた。エリィスタイプだ――…。」
「レディベル!」

レディベル
「……そうね。歌ってくるわ。」
バトルライブ・エリィスタイプ
レディベル
「そんな――…。」

「……バトルに負けてしまった。
 もうダメだ――…。」
レディベル
「……あたしの負けですね。」

エリィス
「今回のライブは、成功ね。」

……レディベルのデバイスを奪われた。
レディベル
「あ――…。」

「(独白)……オレは――。」
「(独白)オレは――愛夜のマスターとは違う」

「帰って来い、レディベル――…。
 敵のマスターは――ヤツの目的は、キミの身体だけだろう。
 終わったら……オレのところに、帰って来い。
 ――いいね、レディベル?
 オレと、一緒に暮らそう――…。」

レディベル
「……。
 ……おかしい
 そんなの、おかしい――…。
 ……でも――。
 ――うれしい。」

 

(調整中)

エリィス
「いやぁね、もう。」

エリィス
「大丈夫。
 私にはマスターはいないといったでしょう?
 年齢制限サイトに移したりしないから。」

「あ。」

エリィス
「あのADAは、神父さんの元に返しておいてあげる。」
(調整中)

「でも、どうしてレディベルはキミに勝てなかったんだ?」

エリィス
「バカね。
 パーソナリティはマスターの好みによって変化する。
 レディベルは、神父さんへの想いの強さが
 そのアイドルとしての強さになっていたのよ?
 ‘あなたをマスターとしているレディベル’では
 本当の強さは出しきれないもの。」

「もしそうなら、キミは弱いはずだ。
 だってそうだろう?
 今、キミにはマスターはいない。」

エリィス
「……私は、特別だもの。」

「……。」

 

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