LalkaStory

不正アクセス

 

(調整中)

エリィス
「じゃあ、ね。」

「待ってくれ、エリィス。」

「キミは、エルフィリアのこと、 何か知っているんじゃないのか?」

エリィス
「え?」

エリィス
「どうして?」

「キミが‘ここ’のADAだから。」

エリィス
「……」

「‘ここ’は、軍事施設なんだろう?」

エリィス
「……」

「エルフィリアへの不正アクセス、何か知ってるんじゃないのか?」

エリィス
「……言えないわ、そんなこと。」

「やっぱり!」
(調整中)

「頼む、エリィス。
 オレはどうしてもエルフィリアを取り戻したい。
 エルフィリアを愛しているんだ。」

エリィス
「……」

「エリィス!」

エリィス
「おねがい、もうやめて。」

「……エリィス?」

エリィスの様子が、普段と違う。

エリィス
「あなたの前では、私、普通ではいられない……。
 だって……。
 とても、不安になるの。」

「え?」

エリィス
「そんなに、消えたエルフィリアの謎を知りたいの?
 不正アクセスの謎を。」

「ああ、もちろんだ。」

エリィス
「それなら、私にも……‘謎’を教えて欲しい。」

「え?」

エリィス
「どうして、あなたは‘ADA’を愛することができるの?」

エリィス
「それが分かれば、三門先生の気持ちにも、
 応えられるかもしれないから。」

「なんでそんなことを?……」

エリィス
「わからないの?
 ‘私たち’にとっては、それは‘不正アクセス’だもの。」

 

三門の研究室にやってくる。

三門
「あ、あれ?
 デバイス、奪われたのか?」

「ああ――…。
 急いでエルフィを孵化させてくれないか?」

三門
「OK――…。」
――‘ADA’エルフィ誕生――
エルフィ
「あたし……あなただけのタメに、孵りました。
 あたし、いっぱいがんばりますからっ。」

 

Webカフェで、ネットに接続するエルフィ。

エルフィ
「あ――…。」

「いた。エリィスタイプだ――…。」
「いくよ、エルフィ。」

エルフィ
「はい。わたし、がんばりますっ――…。」
バトルライブ・エリィスタイプ
エルフィ
「――ライブは成功しました!」

エリィス
「――クッ。」

エリィスのデバイスを手に入れた。
「よくやった。よかったよ、エルフィ。」

エルフィ
「はい――。」

 

三門の研究室にやってくる。

三門
「おう、よく来たな。いまは、
 やっと2つ目の‘卵’を高速化しているところなんだ。」
三門
「で、今日は誰を孵化するんだ?」

「エリィスだ――…。」

三門
「え――…。
 ……………
 …………OK。」
――‘ADA’エリィス誕生――
「……キレイだ。」

エリィス
「……わたし、孵りたくなかった。
 だって――…。
 ――うぅん、何でもない。」
三門
「………………。
 ……以前は、すまないことをした。
 ……エリィス。」

エリィス
「………………。」

 

(調整中)

「教えてくれ、エリィス。
 エルフィリアは、いったいどこにいるんだ?」

エリィス
「……。」

エリィス
「ううん、教えてあげない。」

「え?」

エリィス
「だってエルフィが悲しむもの。」

エリィス
「言ったでしょう?
 どうしてあなたはADAを愛することができるのかって。
 でも、今のあなたは、エルフィを悲しませようとしている。」

「そんなこと……しょうがないじゃないか。」

エリィス
「……もう。
 どうして私があなたたちに‘負けてあげた’と思っているの?」

「え?」

エリィス
「……。
 まあ、いいわ。
 言ってみても、しょうがないこと。」

エリィス
「そんなに知りたいのなら、
 あなたの研究室へ行ってみなさい。
 あの娘を連れて、ね。」

「研究室に行けば、会えるのか?」

エリィス
「それは……あなた次第よ。」

 

「エルフィリア」へ進む    戻る