人類の管理者の手の中で、紅の守護天使は生き終わる。
半身たる獅子を受け継いだ少女は、その悪夢を覆す為
全ての始まりへ旅立つ。
ラム 『―――――それじゃあ、行って来ます!』
人の業刻まれし聖地に邂逅する、無限螺旋の要と紡ぎ手。
先見された未来、そしてリガルード創生計画。
果たしてそれは、誰が為の救済か。
スヴェティ 「道が無いのであれば創ってみせる。
そのために、わたしの心は、わたしの業はあるのだから」
獅子の後継と光の子。天使の末裔たちは静かに向かい合う。
創世記の真実は、天使もまた傀儡だと語る。
閉じた円環の繋ぎ目は、解かれる事無く眠り続ける。
ネオミック 「私の終わりを決められる人は、この世に一人しか居ないんだ。
私が‘光の子’という‘お役目’を終えるまでは、ね。
それが何時になるのか、未だに教えてはもらえないが」
第4話「天使」
全てを知る天使と堕天使は、人類を信じ、人類を愛した妹達を信じた。
人の歴史を繰るものは、人以外には在り得ない。
故に彼女等は、全ての愛する者達のために、ただ祈り続ける。
クレア 「‘光の子’としてではなく、ネオミック・クレイドールとして成すべき事を、
貴方自身の‘お役目’を見つけなさい。
貴方なら大丈夫よ。あの妹の自慢の息子なのだから」
第5話「誓い」
運命から解き放たれた堕天使は、自らの意思で道を選んだ。
護りたい男性、護りたい未来。
想いを込めた誓いのもとで、少女は一人の女性となる。
ユラナス 「ネオミックを護る事がアタシのお役目。他の誰でもない、アタシ
自身が決めた誓い。だから、貴女が何者でも、アタシは負けない!」
第6話「そして、始まりの地」
全ての始まりの人―素因―……
‘始まり’の意味を知らぬまま、復讐者は彼の地に跳ぶ。
人形が‘天使’となった時代に。
?? 『往きなさい、あたしの愛しい娘。
あの場所で復讐でない何か、貴方が貴女で在る理由を見つけなさい』